MANJUSSAI Studio Report

vol.3
   
10年続いた軽音部。ここまで続けることが出来たのは、現役生や幹部そして先輩方の尽力の賜物と言えることでしょう。しかし忘れてはいけません。表舞台には立たず、影から軽音部を支えてくれた人たちがいる事を。そんな【影の功労者達】で組んだバンドが【】です。
そんな影の功労者の4人のみなさんにお話を聞いてきました!

ホームランか三振か

「正直不安」とバンマスの大沼さん。その言葉の通り練習スタジオの中はなんとも言えない空気が漂っていました。軽音部の中でも飛び抜けて個性の強いメンバーに百戦錬磨の大沼さんも戸惑っている様子。「一か八か小夜」と今回ボーカルとして誘われた長谷川さん。「まさか歌うとは思っていなかった。苦痛。」と語るも即興で歌詞と歌メロを披露するポテンシャルの高さ。「自分で歌詞をつくる上で身を削っている人の方が強い。」と大沼さんの評価も高いようです。

「堀野(満十祭実行委員)にしつこく言われ、しょうがなく参加した。」と佐藤さん。
いつものステージでの勢いを抑えてスタジオの空気を読もうと黙々と楽器を弾いていました。「ぬまは怖いし小夜はやばい。」といまいちメンバーに馴染めていない様子。本番までには克服できるでしょうか。
そして、そんな個性的なメンバーをドラムで支えるのは田中さん。
「俺がしっかりしないとバラバラになってしまう。尖りすぎず、引っ込みすぎず。」と語るようにスタジオでも繊細にドラムを叩いていました。

このバンドのもう一つ注目するべき点は【佐藤さんと田中さんが同じバンドを組む】という事です。
6年前、同じ新聞配達の住み込みだった二人。佐藤さんが田中さんを外部参加として軽音部に誘いました。それから今まで同じドラムということもあり、一緒にバンドを組んだことはありません。
「ずっと一緒にやりたかった。緊張半分、楽しみ半分」と語る田中さん。
対照的に佐藤さんは「俺よりバンドに出てる。嫌だ。同じ音楽をやりたくない。」と嫉妬を隠せない様子。
この二人がステージでどうなってしまうのか、心配でもあり楽しみでもあります。

「音楽をやるんじゃねーっとししょー(佐藤さんの愛称)がいつも言ってるように、音楽は技術じゃないところをみせたい。あの頃の9階の雰囲気が出せれば。」と大沼さん。
本番で何を観せてくれるのか。4人がステージに立つ絵図らも含めて圧巻であることは間違いないでしょう。