MANJUSSAI Studio Report

vol.7
atakamo
軽音部は2008年に設立、そこから10年、数々の【新しい事】に挑んできました。その中でも最たるものは【基本2年制のデザイン専門学校に軽音部を作る】という事だと思います。そしてその挑戦があったからこそ、今の軽音部があることを忘れてはいけません。そんな軽音部のファーストペンギンとも言える創立メンバーで結成されたバンドが【atakamo】です。今回はatakamoさんのスタジオ練習にお邪魔してきました!

バンドをやりたかった

取材をしたのは5月20日。2週間後の本番が迫る中、今回がスタジオ練習2回目で、全員揃うのは初めてだそうです。創立メンバーはもう30歳目前。仕事もプライベートも多忙になり、時間を合わせるのが難しいようです。「軽音部ではコピーばかりやってきたけど今回はオリジナル曲をやります。」とバンマスでGt.の浦崎啓生さん(以下啓生さん)。この日のスタジオでもオリジナル曲作りに注力していました。

インスト曲をやるうえで音数を増やすために招集されたという啓生さんの弟、浦崎優生さん(以下優生さん)。「高校の軽音部以来でブランクがあるけど、兄弟でやってみたかった。」と照れながら話してくれました。兄弟でステージに立つというのは軽音部で初となります。
「創立メンバーとして10周年は感慨深い。誘われた時はこんなおじさんでいいのかなって思ったけど、またこのメンバーでやりたかった。」とSyn.の吉次さん。優生さん以外のメンバーは10年前から何度も一緒に組んだ仲。スタジオのオリジナル曲作りでも、啓生さんが作って来た原案にみんなが意見を出しつつ、たちどころに肉付けされていく様子は流石のコンビネーションでした。

「誘われた時に、もちろんやる!と答えました。後輩達にこんな先輩もいるんだって驚かせたい。」と八重幡さん。Back Beat Brothersでは久しぶりのトランペットに苦戦していましたが、atakamoでは馴染みのあるベースでの参加です。
Dr.は今回3バンド掛け持ちの藤代さん「出会った頃は19,20歳だったから、年取ったなって(メンバー頷く)。難しい曲が多いけどこれも挑戦。このバンドで一番上手くありたい。」と話してくれました。
練習をしていた曲には、変拍子で合わせる事が難しい曲もありましたが、藤代さんが率先して意見を出してまとめていました。

atakamoというバンド名は【今回はメンバーみんなで曲を作り、バンドらしいことがやりたい。恰(あたか)もバンドのように。】という想いから。
そして【恰も】という文字が表しているようにメンバーとも、さらにはお客さんとも心を合わせたいという意味もあるそうです。
「難しい課題だけど【ボーカルのいないオリジナルのインスト曲】でお客さんをノせたい。CMのような耳に残る曲が作れれば。」と啓生さん。
在籍10年目になっても新しいことに挑戦する創立メンバーの勇姿。フロア全体が心1つになれるステージに期待したいです。